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  • サッカー太郎

PINNACLE(ピナクル) 日本アンバサダー 能登正人選手インタビュー


イギリスを中心にサッカーなどのスポーツベッティングを手掛けるPINNACLE(ピナクル)には、サッカー日本代表の大躍進もあり、世界中のサッカーファンと興奮を共有する日本人ユーザーが急増している。日本を越えて世界レベルのエンターテイメントを楽しみたい日本人の需要に応えることができるサービスだ。


そこで、ピナクルは日本や既成の枠にはまる事のない、サッカー選手・アーティスト・モデル・デザイナーと多彩な顔を持つ能登正人選手とアンバサダー契約に至った。

日本を飛び出し、スペイン、ドイツを含む数々のクラブでプレーした経験をもつ能登正人選手は、決して「サッカー選手」という肩書きではおさまらないスケールの持ち主だ。


当初はピナクルユーザーに対してのW杯優勝国予想の助言を予定していたインタビューだが、能登選手の豊富な引き出しと人柄に惹かれ、結果として約2時間のロングインタビューになってしまった。終始、ピナクルのどんな質問にも笑顔で答えてくれた能登選手のインタビューの一部をここに記したい。


Q. 日本代表の試合を見ていて、どんなことを考えられましたか?

自分は代表のレベルに達していないので、現役のサッカー選手ではありますが応援側に回って日本を応援しています。

確かに色々言うのもサッカー観戦としては楽しいんですけど、やはり母国が出ていれば、つべこべ言わず日本を応援という姿勢です。

今の日本代表には結束力があり、ベテランと若手の仲が良いですよね。仲がいいだけではなく、そこに厳しさがあるのも見てとれます。

日本代表にも、世界のトップクラブで活躍している選手たちがいっぱい出てきているので、本当に少しずつ優勝に近づいていっていると思います。どこの国も同じだと思いますが、やるからには選手は絶対優勝を目指していますよね。優勝のために頑張っています。

ミスに見えるプレーをした選手がいても「こういったプレーをしたかったんだろうな』って意図が見えてきます。考えもなくプレーしている選手は日本代表の11人の中にはいませんし、世界のトップ同士のぶつかり合いでミスが起きるのはしょうがないと思うので、みんな単純に応援しようぜって思っています。


Q.能登選手も今回はサポーターということですね。では、選手がサポーターに求めるものはありますか?

サポーターは応援してくれている人たちなので特にないです。選手はそんなサポーターの皆様に応えるために表現していくだけという考え方です。

どれだけ悪いことを言ってくる人がいても、彼らも嫌われる勇気を持っていってくれているわけじゃないですか。匿名だとしても、それを見た他の人が「それ違うでしょ」と否定される可能性があるわけですから。

選手としては、そういうネガティブなコメントはそこまで気にしていないですし、むしろ注目してくれてありがとうぐらいのスタンスでないとプロとしてプレーはできません。


Q.なるほど。プレー経験がないとわからない感覚ですね。サポーターとしての能登選手はどんな選手が好きですか?

単純にかっこよく魅力的な選手が好きです。熱量もあって、技術的にも上手い選手ですね。

例えば、ジダンが大好きです。立っていても美しいし、走っている時も、ボールを触っている時もどこを切り抜いてもかっこいい。

動画で見ても、静止画で見ても切り抜いた時にかっこいい選手は、立ち姿から上手さが出ていると思います。

今の日本代表だと、久保建英選手や堂安律選手などがかっこいいと思います。仕事を全うする職人気質な観点から言うと、酒井宏樹選手も格好いいですよね。


Q.今回のW杯で選出されなかったけど見たかった選手はいらっしゃいますか?

ホットな所だと旗手怜央選手は日本代表に入ってもいいと思いますし、大迫勇也選手も必要だったと思います。後は、若手で言うなら斉藤光毅選手にも注目しています。


Q.今回の日本代表の大躍進に勇気づけられた日本人も多いのではないでしょうか。そして4年後は日本中がもっと上を期待していると思います。そのために、日本代表がするべきことはなんでしょうか?

個々が強くなるしかないと思います。

選手個人が強くなり、その選手が現役から退き、指導者になってという循環が何十年もあって今の日本のサッカーがあります。

久保建英選手や冨安健洋選手みたいな選手が何人も出てくることで、自然に道が開けてくると思います。




Q.では、能登選手のキャリアについてお聞きします。高校卒業後にスペインに単身で行かれた珍しいご経歴をお持ちですよね。スペインを選ばれた理由を教えてください。

高校卒業時にプロ入りの話をもらえなかったんですけど、たかだか日本の40チームのスカウトにハマらなかっただけと思っていました。

当時は、サッカーって結局世界が強いし特にスペインが強かったので、スペインにチャレンジして、プロとして生活できるようになれなかったらサッカーを辞めると決めて親に100万円借りて海を渡りました。

その結果たくさんの人に助けて頂き、実際にスペインでもお金をもらってプレーすることができました。

でもやっぱり現実は厳しくて、ドイツに移籍する前の3か月では給料の未払いがあり、手元に50ユーロしか残らない時期がありました。お金がなかったのでペペロンチーノしか作れず、ペペロンチーノばかり食べていたので、僕は当時の事を「ペペロンチーノ時代」と呼んでいます。笑

でも人間って不思議なもので’、こういう時の方が結果が出て、ゴールとアシストを多く記録することができました。カテゴリーを上げる話が出るほど活躍できたんです。

その後、ハノーファーに移籍して初年度からトップチームで練習をさせてもらい、ロンドンオリンピックの話も出ていましたが、ヘルニアを患ってしまい初年度を棒に振ってしまいました。もう一年チャンスをもらって契約を続けてもらいましたが、トップチームの契約を勝ち取ることはできませんでした。

(ハノーファー時代の能登選手)



Q.給料未払いのあった時をペペロンチーノ時代と明るく振り返ってらっしゃる心の強さがあれば、本当にどこでも生き抜くことが出来そうですね。そんな海外でプレーしていた際の、特に印象に残っている出来事はありますか?

バケーション中にサーフィンに挑戦したことで、次のチームの契約が決まったことがあります。

ラオスという国で1シーズンプレーして優勝してACLの下の大会の権利も勝ち取った年に、ウルグアイ人のFWと優勝旅行としてバリ島でサーフィンしてみようってなったんです。

Facebookで「バリでサーフィン教えてくれる人いますか?」って投稿したら、知り合いが知り合いを繋いでくれて、サーフィンができたんですよね。

その後、その方に食事に連れていって頂いた際に「来年どうするの?」って聞かれて「他の国を考えている」と答えたら、「インドネシアサッカー熱いよ。知り合いにサッカークラブ持っている人がいるから、CV(履歴書)くれれば当てれるよ」ということなのでCVを渡したら翌日に連絡が来て、5日間チーム練習に参加して契約が決まりました。笑

そのバケーション中は波に乗ってみたいという目的で、サッカーとは全くかけ離れていた発想だったのですが結果的にサッカーに繋がりました。

その経験が僕の中では非常に大きくて、誰もが無駄だと思ったことでも最終的に自分の仕事や生活に繋がることがあるから、決して無駄ではないんですよ。


例えばランウェイを歩くモデルをやることになった時も、姿勢を気にするようになった結果、サッカーをプレーする時に視野が広がりました。

姿勢が変わる、目線が変わる、それが結果的にサッカーに還元されました。

もちろん、サッカー以外のことをすると批判されることもありますが、僕の中では確信があって、サッカーと関係のないことでも一生懸命やると新しい発見があり、新しいものが生まれます。全く想像できないようなところでサッカーと繋がっているんですよね。

そこで形成されるようなことが自分を構築していると思っています。

(ラオスのリーグでの優勝時)


Q.ご自身で海外を経験されていると、いろんな選手との出会いも多いかと思います。海外に挑戦しても活躍できる選手の特徴はありますか?

言動やプレーも含めて、しっかりと自己主張ができる選手ですね。自分がやりたいことを明確に相手へ伝えることができて、思っていることをはっきりと言える能力が必要です。でも、日本のサッカー界においてはそれがハマるかどうかというとまた違う話だと思うのですが。


Q.日本と海外では求められている選手像の違いがあるんですね。日本サッカーと海外サッカーの大きな違いはなんだと思いますか?

サッカーというよりも、もっと根本的なところだと思っています。まず民族の違い。骨格や食事、教育や文化的な背景も違います。文化としてサッカーが根付いている国に対して、残念ながら現状の日本はそのレベルに行っているとは言い難いです。むしろ、これから根付こうとしているフェーズだと思っています。

プレーする側だけでなく、サッカーを観戦する側の見方、応援の仕方も違うんですよ。良いプレー、悪いプレーをした時の盛り上がり方が日本とは全然違います。

そんな根本的な背景が、少なからずサッカーに影響しているのだろうと、色んな国でプレーをして思いました。


Q.日本サッカーに足りないところは?

貪欲さやハングリーな選手がもっと出てきてくれたらいいなと思っています。

浅野選手なんかすごいですよね。あれだけ批判されていて、選出に懐疑的な意見もありましたけど、ドイツ戦では1人で行って点を決めちゃいました。結果でちゃんと示して、前評判はあっても本人は全然気にしていないでしょうし、フォーカスするべきところは自分の仕事をするっていうところだとか、自分がやれるべきことを一生懸命やるしかないっていうことなんだと思います。

(インドネシアでのリーグにて。ドリブルで抜いた後も相手が両手で能登選手の足を掴んでいる)

 

Q.サッカーの醍醐味は?

「駆け引き」ですね。

監督がどのような指示を出しているのか、選手がどのように判断していくのかを考えています。ボールの置き方や立ち位置って、ものすごく駆け引きがあるんですよ。

真面目な奴がバカを見るというように言われたりもするけど、真面目に真っ直ぐプレーするだけじゃなくて、勝つために何ができるのかを考えて動くのが重要です。

その中、ファールをもらいながらも相手を止めたり、自陣でボールを回すのか、相手陣地でボールを回すのかも駆け引きじゃないですか。


その駆け引きの力を高めるためには、ミスが必要です。

まずはチャレンジしてみて「これはダメなんだ」「この相手だとこれはいけるんだ」って経験することが大切です。


Q.では、ミスができる環境は日本と海外で違いますか?

そんなものないですよ。だってプロの世界ですもん。

でもしのぎを削って、ミスした分はまた活躍すればいいんです。自分が上手くできないながらにも、何だったら上手くできるのかを考えてプレーする繰り返しが楽しくて、サッカーが好きなんですよね。

11vs11で、あのネットの中にボールを決めるだけの競技で、ここまで人が熱狂できるってすごいことですよ。


Q.最後に、W杯優勝国の予想をお願いします。(インタビュー当時はクロアチア戦前)

はっきりと「日本」と予想します。

期待と現実は違いますが、日本人である以上、日本だと言いたい自分がいます。観ている側は純粋な心だけでいいと思います。

実際のところは、色んな気持ちがありますし、はっきりと言いづらい気持ちもありますけど、日本が出る以上、母国を予想して応援するのは当然だと思っています。今は「日本」って自信をもって言いにくいのが日本のサッカー界だと思うのですが、そういう意味ではサッカーがまだ文化として根付いていないということでしょうね。

そのようなサッカー文化を作るのにはものすごく時間がかかるし、どうしたら作れるというのはないと思うんですけど、もっと、サッカーがすぐそこにある場所を増やしたいと思っています。今も色んなクラブ経営者であったりサッカーに関わる方々がご尽力されていますけど、海外を見渡すと日本の状況よりもそんなサッカー環境が整っている国は、やはりサッカーが文化として成立していて強豪国として知られている印象があります。

あえて日本以外の国として絞るなら、ブラジルが強いと思いますね。

堅い守備をしているスイス相手に、わざと攻めを急がずにボールを収めて難しいところにボールを入れようともせずチャンスを伺って、ボタンのかけ違いから相手のプレスミスをついて個で突き破ってゴールを決められる。

僕はどんだけ組織化されていても「個」が勝つと思っていて、「個」が強い人が多いチームで個性をしっかり発揮できるチームが強いと思っています。




海外での経験も豊富で濃厚なサッカー人生を送っている能登選手だが、彼の才能はそれだけは収まることを知らない。


長身かつ端正な顔立ちからモデルとしての活躍は想像に難くないが、なんとデザイナー、アーティストとしても活躍している。


今後能登選手の個展があった際には是非ギャラリーに足を運びたいと思う。


最新の能登選手の活動は、インスタグラムからうかがい知ることができる。



ここでは記せていない話がたくさんあるのだが、やはりこのインタビューのハイライトは優勝国予想で「日本」と即答した姿だ。そんな能登選手は真に日本代表のファンであり、サッカーというスポーツのファンなのだろう。

多彩な顔を持ち、あらゆるジャンルの人と接し、愛される彼の一面を垣間見れた気がする。


良質なカシミヤやスーピマコットンなど、素材にもこだわったデザイン性の高いアパレルブランド『note』も展開している。


是非次回はアーティスト、デザイナーとしての能登選手の顔に迫ってみたい。


(インタビュー・執筆 原翔太朗)



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