浦和レッズは、DF宮本優太のベルギー2部リーグのKMSKデインズへの半年間のレンタル移籍が発表された。
宮本は、高校時代に流通経済大学付属柏高校に進学し、3年次にはキャプテンとしてチームを引っ張り、運動量豊富なボランチとしてインターハイ優勝と選手権の準優勝、プレミアリーグに昇格と変えの効かない選手として、的確なコーチングとリーダーシップで精神的支柱な存在として大きく貢献を果たした。
プロからの誘いはなかったため流通経済大学に進学し、チーム内の怪我人が影響し3年次にボランチから右サイドバックにポジションを変更とともに、4年生を押し除けて副キャプテンに抜擢されるなど、大きな期待をチーム内から受けていた。
その期待に応えて大学初となるアミノバイタルカップで優勝を果たし、学校内の歴史に残る活躍を副キャプテンとして成し遂げた。
その活躍が認められ、2020年11月に3年生ながら浦和レッズに加入が内定し、2020シーズン、翌2021シーズンはJリーグ特別指定選手に承認された。
2022シーズンには浦和レッズに正式入団を果たし、右サイドバックで主に15試合に出場し、酒井宏樹が怪我している間に浦和レッズの右サイドを支える活躍を見せた。
そして、リーグ終了後の11月から12月に同僚2選手とともにKMSKデインズの練習に参加し、その活躍が認められて今回はレンタル移籍が決まったと思われる。
今回のレンタル移籍が決まり、宮本のコメントの中には、「同じポジションである酒井宏樹選手と1年間やらせてもらい、酒井選手がワールドカップで闘う姿を見て、自分は、もう一回りも二回りも大きく成長しなくてはいけないと感じました」とあり、海外挑戦を決めた要因として、同ポジションで日本代表として活躍しているDF酒井宏樹の影響があることが考えられる。
KMSKデインズは1926年に設立されたベルギープロリーグ2部所のクラブであり、2022年2月より小野寛幸さんがCEOを務めているACA Football Partnersがオーナーとなっている、日本やアジアとも親交が深いチームである。
現在17試合終了しリーグ8位という成績であり、基本のフォーメーションとして4-3-3や4-2-3-1で行っていることが多い。
宮本と競うことになる右サイドバックには、アレッシオ・スタエレンスという攻撃的ミットフィルダーを本職としていた選手が主に担っている。
21–22シーズンから右サイドバックとして本格的にプレーするようになり、今シーズンは基本的にはフルタイムで出場し、ここまで1ゴール2アシストという成績を残している。
宮本のコメントの中で、「慣れない地で、経験できるものは計り知れないものだと思います。この決断がプラスになるか、マイナスになるかは自分次第だと思います。埼玉までいい報告が届くよう、ひたむきに頑張ります。別れではないので、別れの言葉は言いません。行ってきます!」とあるため、また成長した姿を近くで見せてくれるのではないかと思われる。
レギュラーを奪取し、ベルギーのチームで華々しい活躍を日本に届けてくれるのか、若者の挑戦に期待したい。
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