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  • 原翔太朗

三好康児 イングランド2部 バーミンガム・シティFCへ完全移籍


 同月22日、ロイヤル・アントワープFC所属のMF三好康児が、チャンピオンシップ(イングランド2部)のバーミンガム・シティFCに完全移籍することが発表された。


 期間は7月1日付から2年間となり、リーグとFA(イングランドサッカー協会)の承認、ビザの取得が条件となる。



・三好康児の経歴 

 三好は、小学5年から川崎フロンターレ下部組織に加入し、中学2年時には飛び級でU-18のチームでプレーをするほどの有望株として期待されていた。


 小柄でキレのある動きでメッシを彷彿させていたことから、サポーターから「ミヨッシ」と呼ばれるほど学生時代から愛されていた。


 高校2年の時には、FIFA U-17ワールドカップのメンバーに選ばれ、センターミットフィルダーと左サイドバックのポジションで3試合に先発出場し、チームのベスト16に貢献した。


 高校3年の8月に、川崎フロンターレへの来シーズンからの加入内定と共に、トップチームとの2種登録選手になったことが発表された。


 2015年シーズンの、第4節のアルビレックス新潟戦で後半ロスタイムから途中出場し、プロ初デビューを果たす。


 6月下旬から、出場機会を増やすためJリーグU-22選抜へレンタル移籍を果たし、J3第35節の藤枝MYFC戦でヘディングでプロ初ゴールを記録。


 川崎時代と合わせて合計11試合に出場し、ルーキーイヤーから様々なポジションでチームに貢献する姿を見せる。


 2016年シーズンには、川崎フロンターレに戻り、出場機会を大きく増やし、15試合に出場し4ゴール2アシスト、カップ戦では3アシストとゴールに絡む姿を多く見せてくれた。



 極め付けは、天皇杯決勝の鹿島アントラーズ戦で後半開始から途中出場し、後半8分にFKの流れから小林の同点ゴールをアシストし、大舞台でチームを救う印象に残る活躍を見せてくれた。


 2017年シーズンから、3年連続得点王に輝いたエースストライカーの大久保嘉人が付けていた13を背負い、13試合1ゴール1アシストの活躍。


 5月には、U-20ワールドカップのメンバーに選ばれ、3試合に先発出場しベスト16に貢献する活躍や、カップ戦準決勝べカルタ仙台戦にて、出場機会がなかったファーストレグで前半だけで3点を奪われ、後半に2点を入れて踏ん張ってくれたチームを救うかのように、セカンドレグでは先発出場し、2得点の活躍を見せ決勝進出を果たすなど、特に短期決戦での勝負強い活躍を見せてくれたシーズンであった。


 2018年から、コンサドーレ札幌に期限付き移籍が発表され、そして、8月にはアジア大会2018にて世代別代表のメンバーにも選ばれた。


 代表ではチームの準優勝に貢献し、リーグ戦では主に攻撃的ミットフィルダーにて26試合に出場し、3ゴール5アシストという成績を残した。


 2019年からは横浜F・マリノスに期限付き移籍することが決まり、開幕戦であるガンバ大阪戦にてペナルティエリア外からの鮮やかな逆転ゴールを決め、早速サポーターにインパクトを残してくれた。



 5月には、6月からのコパ・アメリカに向けて、東京五輪中心の日本代表メンバーの中に選ばれ、チリ戦で途中出場により日本代表デビューを飾った。


 そして、ウルグアイ戦では2ゴールの活躍を見せ、世界にmiyoshiの名を知らしめた。


 第12節のヴィッセル神戸戦からはフォーメーションの変化などチーム事情により、スタメンからは外れるようになったが、そのヴィッセル神戸戦では途中出場から2ゴールを挙げるなど、チームから求められる仕事に見事応える姿を見せてくれた。


 そして、8月からベルギー1部のロイヤル・アントワープFCへレンタル移籍が発表された。


 第7節のRSCアンデルレヒト戦にて後半38分から途中出場を果たし、ベルギーデビューを果たすと、4分後にペナルティエリア内右でボールを持ち、ターンしてシュートのこぼれ球に対し押し込んで、ベルギー初ゴールがなんとチームの決勝弾になり、華やかなデビューを飾った。


 冬以降は足首の怪我により満足した出場時間が得られなかったため、主に途中出場中心にて14試合の出場に甘んじたが、チームからの評価は高く来シーズンからの完全移籍が発表された。


 2020-21シーズンも、開幕当初は控えメンバーとしてスタートしたが、第8節のKVメヘレン戦にシーズン初先発出場にて、シーズン初ゴールを記録。


 UEFAヨーロッパリーグという欧州のカップ戦にも出場し、ルドゴレツ・ラズグラド戦でアシストを記録するなど、順調に経験値を積み上げていった。


 だが、後半戦からはチームが3-4-2-1にフォーメーションを変更し、その辺りからベンチ外の機会も増え、リーグ戦では18試合2ゴール1アシストと悔しいシーズンに終わった。


 2021-22シーズン開幕前に、東京五輪の日本代表メンバーに選ばれる。


 グループリーグ第1節の南アフリカ戦で先発出場を果たし、その後は控えメンバーになったが、試合の途中から出場すれば縦への推進力を高め、流れを変える活躍を見せてくれ、チームのベスト4に大きな貢献を見せた。


 リーグ戦はというと、最初は代表の疲れからかベンチ外が3試合続いたが、その後は相手によりフォーメーションを変化させるチーム事情の中で、持ち味のユーティリティー性を活かし、チームに欠かせない存在感を見せる。


 10月下旬にはハムストリング負傷により、年が明けるまで出場することができなかったが、年が明けてからは徐々に出場時間を増やしていき、主に攻撃的ミットフィルダー・右ウィングにて21試合に出場し1ゴール2アシストと徐々に立ち位置を上げていっている。


 2022-23シーズンは、選手時代は元オランダ代表でバイエルン・ミュンヘンやパリ・サンジェルマンなど名門クラブで活躍していたマルク・ファン・ボメル氏に監督が変わり、開幕から先発メンバーとしてフル稼働。


 リーグ戦だけでなくUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選においても、スターティングメンバーとして躍動し、特に3開戦ファーストレグのリールストロムSK戦では2アシストと大暴れを見せ、トーナメントと負けられない戦いにおいて、チームを勢いづける活躍を見せた。



 チームもリーグ戦で首位を走り順調に見えていたが、第10節のKVコルトレイク戦で左膝前十字靭帯を断裂という大怪我を負い、そのままシーズン終了。


 三好にとっては調子が良かっただけに、非常に悔しい思いでリタイアを強いられたのであった。


 だが、三好の欧州での活躍は各クラブから注目を集めており、フリーになるタイミングでバーミンガム・シティFCへの完全移籍が決まったのであった。



・バーミンガム・シティFCの現状から三好に期待していること

 

 バーミンガム・シティFCは、2010-11シーズンにリーグカップを48年ぶりに制覇したことを最後にタイトルからは遠ざかり、そのシーズンにて2部に降格してからプレミアリーグに昇格することができていない。


 むしろ、3部への降格争いに甘んじており、今シーズンは例年と比較して好成績を残しているが、それでも勝ち点53の17位と1部昇格へは程遠い現状である。


 バーミンガム・シティFCは、シーズン中に3-5-2や4-4-2、4-2-3-1など様々なフォーメーションを試しており、そのため攻撃的ポジションにおいて様々なポジションで結果を出してきた三好に注目が集まったのであろう。


 また、攻撃的ミットフィルダーを本職としている選手がバーミンガム・シティFCには皆無であり、中盤をダイアモンド型にした4-4-2を1試合しか試すことができなかったなど、フォーメーションの選択肢を広げる役割も担っていると言える。


 そして、20代中盤でありながら欧州の大舞台で活躍した経験をしている事もチームにとっては希少的な存在であるため、プレー面だけでなくチームを引っ張る活躍も期待されていると言えるだろう。


 今シーズン、マンチェスター・ユナイテッドから移籍してくるイーサン・レアードや、19歳ながらウェールズ代表としてもプレーしている下部組織からの生え抜き選手であるジョーダン・ジェイムズなど若手有望株の選手も所属している中、三好の経験は非常に貴重である。


 イングランド2部の下位に低迷しているチームだからこそできることも多くあるだろうと考えられるため、新加入選手であったとしても後世にも影響力を与えるなどチームの屋台骨として絶対的な存在になっていただきたいと期待している。



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