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  • 原翔太朗

ハリー・ケインの移籍は実現してしまうのか?レヴィ会長の願いは届くのか


 トッテナムFWハリー・ケインの今後のキャリアを考えて、トッテナムを移籍するのか否かが移籍市場を賑わせている。


 ケインはユース時代からトッテナムに在籍しており、若手時代はレンタル移籍により他クラブに在籍していた時期はあったが、2014年1月からはトッテナムに復帰し、これまで同クラブで280得点を記録し、ジミー・グリーブスの266得点を越し、トッテナムで歴代1のストライカーに名を残したプレーヤーである。


 だが、ケインは個人でとてつもない実績を作っているにも関わらず、代表だけでなくクラブでも優勝の経験がないのである。



 来シーズンは30歳を迎えるシーズンであり、そろそろキャリアも下降傾向を辿ってもおかしくないのが通常であるが、昨シーズンは30得点とアーリング・ハーランドという歴代的にも異次元なほど得点を積み重ねている男がいなければ、普通であれば得点王になっているほどの数字を今シーズンは残した。


 現在、ケインにはバイエルン・ミュンヘンが名を挙げており、バイエルンのCEOヤン=クリスティアン・ドレーゼン氏がトッテナムのダニエル・レヴィ会長と朝食を共にし、トッテナムからは拒否されたものの7000万ポンド(約126億円)のオファーを出したほどである。


 だが、トッテナムは1億2000万ポンド(約217億円)という破格の移籍金を提示し、資金調達のため、昨年3500万ポンド(約63億円)で獲得したセネガル代表FWサディオ・マネ、オーストリア代表MFマルサル・サビッツァー、スイス代表GKヤン・ゾマーら代表クラスのプレイヤーを含む7選手の売却を進めるほど、ケインの獲得に向けて真剣に資金調達を進めている。


 パリ・サンジェルマンも獲得を目論んでいたものの、1億ユーロ(約154億円)の獲得も拒否した模様で、どうやらバイエルン・ミュンヘンへの移籍かトッテナムへ残留のどちらかの可能性が近い現状である。



 トッテナムは、ケインの心を動かすために週約40万ポンド(約7300万円)の新契約を用意しており、具体的には決まっていないが引退後のキャリアも提案しているという噂があり、元イングランド代表MFライアン・メイソン氏や元イングランド代表FWジャーメイン・デフォーのように、トッテナムでコーチを任せられたり、元イングランド代表DFレドリー・キング氏のようなアンバサダー的な役割を担うことも提示されている可能性がある。


 だが、トッテナムは翌年とは言えないものの、数年後の優勝に向けて着実に補強を進めており、今までのタイトル獲得に疑問視を抱く評論家を黙らすほどの動きを見せている。


 まず、監督はプレミア初挑戦のアンジェ・ポステコグルー氏の就任が決定した。


 ポステコグルーは就任した多くのクラブを優勝に導いている。


 初めて監督に就任したオーストリアのサウス・メルボルンでは就任2シーズン目から2シーズン連続優勝に導き、ブリズベン・ロアーではシーズン途中から監督に就任し、翌シーズンにはわずか1敗という圧倒的な成績を残し、チームを初優勝に導いただけでなく、翌シーズンも優勝に導きオーストラリア国内で最も成功した監督と語られた。


 その後、オーストラリア代表の監督にも就任し、国内初開催のアジアカップというプレッシャーのかかる中、初優勝を達成し、大陸間プレーオフを勝ち抜き2018ワールドカップ出場に導くことに成功した。


 そして、国を変えて横浜F・マリノスの監督に就任し、2シーズン目で15年ぶりのJ1優勝に導き、その後の常勝軍団の基盤を作り上げた。




 更に、セルティックFCでは2シーズン連続の優勝に導き、特に2シーズン目はファーストステージでは2位レンジャーズに勝ち点10以上の差をつける圧倒的な成績を残し、最終的には勝ち点99という数字を残して他を寄せ付けない勢いで優勝に導いたのである。


 レヴィ会長は、ハイライン、ハイプレスによるスピーディーな攻撃的サッカーだけでなく、選手育成力の高さとアカデミーを重要と考えていることを評価していると語っており、その期待から4年契約を結び、長期的に指揮を任せる方針であるとのこと。


 最高峰と言われるプレミアリーグであっても、ポステコグルーには3-4年ほどあればトッテナムを上昇軍団に導くことは可能であろう。


 下部クラブを含め、勝利を当たり前とする組織づくりに定評があるポステコグルーの就任はトッテナムのガチ度が伝わってくる。


 そして、トッテナムの課題は63失点という圧倒的な失点の多さであり、優勝したマンチェスター・シティの33失点と比較すると、失点数の多さが浮き立つであろう。


 そんな課題を埋めるべく、エンポリFCからイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオを5年契約で獲得した。


 ヴィカーリオは現在26歳であり、これから全盛期に向かう最中の年齢であり、昨シーズンはレギュラーとしてシーズン通して出場し、合計7つのクリーンシートを記録した。


 まるでジャンルイジ・ブッフォンを彷彿するかのようにどっしりとした構えから、厳しいコースもボールの軌道を最後までしっかりと見極めセービングする能力は世界屈指であり、プレースタイルからチームに安心感をもたらしてくれる。


 そして、ケイン以外の得点源がないという課題に対しても、2020-21シーズンの後半戦のみのプレーで5ゴール8アシストを記録し、チャンピオンズリーグ出場に貢献したスウェーデン代表FWデヤン・クルゼフスキのユヴェントスから買い取ることに成功。


 更に、レスターFCで10ゴールをマークし、イングランド代表に復帰したMFジェームズ・マディソンを5年契約で獲得することに成功。




 その上、FCシャフタール・ドネツクから23歳ながらイスラエル代表にて活躍しているFWマノル・ソルモンを5年契約で獲得し、有望選手と長期契約を結び、今シーズン2度も監督を解任する羽目になった二の舞を踏まないべく、長期的な視野を持ってチームづくりを進めている。


 また、2020-21シーズン得点王に輝いたFWソン・フンミンもシーズン中から痛みを抱えていた腰の手術に踏み切ることも公表され、来シーズンの活躍には大いに期待が高まる。


 ここまでチームの基盤を固めてきているからこそ、最後のピースとしてケインが必要不可欠であり、翌シーズンとはいかないものの3,4年後にはプレミアリーグのタイトル獲得も夢ではないほどのチームをレヴィ会長は作っている。


 私は、無謀であるとは分かっていても来シーズンもケインにはトッテナムのユニフォームを着て、ホットスパー・スタジアムのピッチ上を駆け巡って欲しいと思っており、いつかケインが中心に立ってプレミアリーグのタイトルを宙に掲げている姿を見れたらなんて希望を抱いている。


 その参謀役として、ポステコグルーには大いに期待が集まる。




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