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  • サッカー太郎

クリスティアーノ・ロナウド退団



 現地時間11月22日(日本時間 23日)、イギリス・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(37)の退団が双方合意の下、決まったと発表された。

 以前はマンチェスター・ユナイテッドで象徴として不動の地位を築いており、チームに愛されていた存在であるが、レアル・マドリードから復帰し古巣で晩年を迎えると思いきやまさかの契約解除。


 英紙デイリー・テレグラフによると、監督やオーナーを一方的に批判した行為が、”契約違反に当たる”ことを法律関係者と確認し、契約解除で発生する未払い分約1700万ポンド(約28億6000万円)の年棒や違約金の支払いを一切拒否して退団に追い込んだとのこと。実質的に懲戒解雇とも言えるほどの処遇であり、当選手とチーム間の関係は崩壊状態であるというに値するほどである。

 過去にチームを支える活躍を見せた英雄の帰還に、チームもサポーターも心の底から歓迎をしたが、結果として誰も幸せを感じない形に終わってしまった。

 では一体、なぜこのような事態が起きてしまったのか。



▷C.ロナウドのクラブ批判

 違約金や未払い年棒の支払い拒否の理由に直結している、C.ロナウドのクラブ批判が今回の退団が決定した理由の一つである。

 C.ロナウドは英テレビ局「トークTV」のインタビューで「マンチェスター・ユナイテッドに裏切られた気分だ。エリック・テンハグとユナイテッドの幹部が自分を追い出そうとしている」と語り、指揮官であるエリック・テンハグに対しては「敬意を持たない人間をリスペクトできない」と批判し、フロントや現場陣の怒りを駆り出させた。

 今回のインタビューが世に出た後、チームは「クラブは完全な事実関係が確定された後に、対応を検討する」と語り、今回の処分が決定した形となった。


▷出場機会の減少

 一方、C.ロナウドが今までお世話になったチームに対しここまで痛烈な批判をすることになった目に見える原因として、出場機会の減少が挙げられるだろう。

 復帰1年目となる昨シーズンは、30試合18得点と往年の活躍を見せてくれて、ベテランになっても攻撃陣を引っ張る活躍をサポーターに見せ、健在ぶりを見せてくれた。

 だが、今シーズンからエリック・テンハグが新指揮官に就任した途端、出場機会が減少し、14節終了時点で10試合出場しているが先発出場がわずか1試合と出場時間が昨シーズンに比べて圧倒的に減少している。

 監督は、コンディションの問題だとコメントしているが関係性は修復不可能と言える状態にまで崩壊していた。

 

 サッカー選手も永年的にこなせる職業でないため、1年1年が勝負と言えるからこそクリスティアーノ・ロナウドも貪欲に出場機会を求めた結果と言えるだろう。

 だが、だからと言ってフロント批判が認められるものではない。

 結果として双方が幸せになれない結果に終わってしまった。

 クリスティアーノ・ロナウドは、無所属選手としてワールドカップに臨むことになり、チームでの鬱憤を晴らすような活躍とともに、キャリア最後の可能性が高いワールドカップで母国を優勝に導けることができるかピッチ上での活躍に期待だ。



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