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  • 原翔太朗

【これまでの経歴&次チームで期待されていることとは】町野修斗 ドイツ2部 ホルシュタイン・キールへ完全移籍


 先月29日、湘南ベルマーレのFW町野修斗が、2.ブンデスリーガのホルシュタイン・キースへ完全移籍をすることが発表された。


 背番号は13に決まり、移籍期間は2027年6月30日までの3年契約となる。




・町野修斗の経歴

 町野は中瀬小学校のスポーツ少年団で監督をしていた父と、先に習っていた兄の影響でサッカーを始め、小学生の頃から才能を発揮しナショナルトレセンU-12に選ばれるなど、名の知れた存在となっていた。


 城東中学校に入学してから「FCアヴェニーダソル」に所属し、後に選手としてだけでなく生き方も学んだと語っており、高校は名門履正社高校に進学し、184cmという長身を生かし1年秋からレギュラーとして活躍した。


 2年次に、全日本高校選抜に選ばれその活躍を横浜F・マリノスに評価され、3年次には練習にも参加し、参加後にも更に高い評価を受け、卒業後の正式加入が決定した。




 だが、ルーキーイヤーの2018年シーズンは、仲川輝人やウーゴ・ヴィエイラ、伊藤翔といったJリーグ屈指のフォワード陣の牙城を高卒1年目の19歳が崩すことは難しく、1試合にも出場することができず、ベンチに入れたのもカップ戦のわずか1試合という結果に終わった。


 出場機会を増やすため、2019年シーズンからギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍を果たし、開幕戦のFC東京U-23戦に58分から途中出場により、プロ初出場を果たす。


 早速87分に中央から右サイドに開いてボールを受け取り、クロスから國分伸太郎のゴールをアシストし、初出場初アシストと早速結果を残した。


 そして、第11節Y.S.C.C.横浜戦で、相手陣地中央ラインの左サイドでボールを受け取り、一人交わして思いっきりペナルティエリア外から右足を振り抜きプロ初ゴールを記録。


 次節もゴールを決め、決定力の高さからフォワードのポジションのレギュラーを掴み、天皇杯含め31試合(リーグ戦30試合、天皇杯1試合)出場し、10ゴール(リーグ戦8ゴール、天皇杯2ゴール)3アシスト(リーグ戦3アシスト)とチームのリーグ優勝にエースとして貢献した。


 そんな活躍から、横浜F・マリノスからギラヴァンツ北九州へ完全移籍が決まった。



 2020年シーズンは、開幕戦は出場したものの、その後新型コロナウイルス感染拡大の影響から5節連続でベンチ外となったが、第7節のレノファ山口戦から出場し、第14節の東京ヴェルディ戦までゴールもしくはアシストを記録し続け、次々節のレノファ山口戦で1ゴール1アシストを記録し、前半戦だけでディサロ 燦シルヴァーノの10得点に続く、7得点を記録し2位徳島ヴォルティスと勝ち点1差のリーグ首位という成績を残した。


 だが、後半戦からチームが低迷するとともに町野自身もゴール、アシスト両方とも記録することができず、第18節の愛媛FC戦を最後にゴールを挙げることができなかった。


 その後、ベンチ外になることも増え、結果的に32試合出場し7ゴール8アシストと結果的に見れば充実したシーズンを過ごすことができたが、中身を見ると浮き沈みの激しいシーズンを過ごした。

 

 だが、2シーズン連続でゴールもアシストも記録でき、185cmの長身でポストプレイもできる上、ドリブルで自らチャンスを作ることができるストライカーは重宝されており、翌シーズンから湘南ベルマーレへ完全移籍をすることが発表された。


 自身初のJ1リーグでのプレーが決まり、開幕戦から2試合はベンチ外となったが、第

3節の鹿島アントラーズ戦でスタメン出場し、第4節のべカルタ仙台戦でコーナーキックからの抜群のポジショニングからのヘディングでJ1初ゴールを挙げる。

 その後、先発メンバーには定着はできないものの、第9節のサンフレッチェ広島戦では途中出場からアシストを記録するなど、どんな出場機会でもゴールに絡む活躍を見せ、第17節の徳島ヴォルティス戦で13節ぶりのゴールを挙げることができた。


 このシーズンレギュラー獲得とはいかなかったものの、安定的に出場機会を得ることができ、35試合(リーグ戦31試合、カップ戦3試合、天皇杯1試合)に出場し、4ゴール(リーグ戦4ゴール)4アシスト(リーグ戦4アシスト)を記録した。



 2022年シーズンは第2節のサガン鳥栖戦で初ゴールを記録し、第14節のヴィッセル神戸戦、第15節の川崎フロンターレ戦で2試合連続2ゴールを記録してから、安定的にスタメンのポジションを任せてもらえるようになり、前半戦までに7ゴールを決め、7月のEAFF E-1サッカー選手権2022にて初めて日本代表に選ばれる。


 リーグ初戦の香港戦で日本代表初出場を果たし、早速20分に山根未来のクロスにヘディングで合わせ初ゴールを記録。


 57分にクロスのこぼれ球を押し込み2点目を挙げ、チームの6-0の勝利に貢献した。

 その後、韓国戦でもゴールを挙げ、3試合3ゴールと大会の得点王に輝く活躍を見せ、日本の9年ぶりの優勝に貢献し、自身の実力を日本代表という舞台でも遺憾なく発揮した。


 代表から帰還してもリーグ戦で圧倒的な実力を発揮し、第32節のFC東京戦、第34節のサガン鳥栖戦、最終節の柏レイソル戦で出場3試合連続でゴールを決め良い形でシーズンを終えることに成功。


 結果として、得点ランキング2位、日本人選手では単独首位の得点数で一気に国内最高級のストライカーとして名を馳せ、最終的に39試合(リーグ戦30試合、カップ戦8試合、天皇杯1試合)に出場し、15ゴール(リーグ戦13ゴール、天皇杯2ゴール)2アシスト(天皇杯2アシスト)とキャリア初の2桁ゴールを記録した。


 日本代表とリーグ戦の活躍から、中山雄太の怪我による代表離脱から代替選手として、カタールワールドカップに最後の1枠に滑り込むことができ、出場機会はなかったものの翌シーズンの期待感をますます高めてくれた。


 そして、2023年シーズンは開幕戦のサガン鳥栖戦で2アシスト、次節の横浜FC戦でゴールを挙げ、スタートダッシュを切ることに成功した。


 更に第6節のガンバ大阪戦でJリーグ史上初めて前半戦のみで4ゴールを挙げて、23歳ながらリーグ屈指のストライカーとして前人未到の記録を上げた。

 個人的には安定的にゴールを決めることができていたが、チームは5連敗、4連敗と結果を残すことができず悔しい日々を過ごしていた。


 だが、町野のポテンシャルは海外から高い評価を得ており、2.ブンデスリーガのホルシュタイン・キールに完全移籍をすることが発表された。


 移籍するまで22試合(リーグ戦19試合、カップ戦3試合)に出場し、9ゴール(リーグ戦9ゴール)3アシスト(リーグ戦3アシスト)を記録し、第20節を終え得点ランキング5位という好成績を挙げ、日本を離れた。


・ホルシュタイン・キールの現状から町野に期待されていること


 ホルシュタイン・キールは後一歩のところで1部に昇格できないシーズンを過ごしてきたが、今シーズンは12勝10分12敗と思った以上に負けが重なり、リーグ9位という悔しいシーズンを過ごした。


 そんなホルシュタイン・キースの攻撃陣を支えていたのが、11ゴール10アシストを挙げたファイビアン・レーゼと15ゴール7アシストを挙げたスティーヴン・スクリプスキである。


 だが、25歳と今後のキャリア構築が重要なレーゼは、契約満了により昨シーズンまで1部に所属していたヘルタ・ベルリンへ移籍し、決定力があるプレーヤーを一人失ってしまった。


 それならば、エースであるスクリプスキに任せれば良いとなるかも知れないが、今年30歳とベテランの領域に差し掛かり、将来のことを考えて依存するわけにはいかない上、これ以上30歳のストライカーに負担をかけたくない。


 若手ストライカーも何人かいるが、25歳のベネティクト・ピピラーは出場した試合では結果を残してくれたものの、わずか11試合で3ゴール4アシストと物足りない数字に終わってしまい、23歳のヤン=フィーテ・アルプは26試合出場しわずか1ゴールと来シーズンも得点の期待はあまりできない。


 そして、スクリプスキの気になる点と言えば174cmという身長から想定される通り、ポストプレーには期待ができなく、ヘディングでのゴールも16-17シーズンを最後に記録していない。


 長身の若手ストライカーも来シーズン活躍できるか不透明な中、足技にも長け、長身を生かしてボールを収めることができ、ゴールもアシストも記録できる若手ストライカーとして町野の名前が挙がったのではと予想できる。


 海外1年目でありながら、代表初戦でマルチゴールを記録する度胸の強さや、ムードメーカーとしてチームを盛り上げることも出来る性格の明るさから、第二のストライカーとしてチームを引っ張る活躍が期待され、初年度から2桁得点を残すこともできたら、翌シーズンのキャリアアップも実現度が増してくる。


 町野のポテンシャルの高さは随一であり、日本若手プレイヤーとして国内で圧倒的な姿を見せてくれたからこそ、「Jリーグで活躍できれば海外でも結果を残せる」代表例として、国内の若手ストライカーに勇気とやる気を与える結果を期待したい。


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